助成金ノウハウ情報

助成金の申請から受給までの基本の流れと具体例を紹介

助成金の申請は書類や手続きが多く分かりづらいものです。助成金ごとに手続きは変わりますが、申請から受給までの共通する基本的な流れさえ把握すれば、理解しやすくなります。この記事では基本の流れを紹介し、さらに具体例を交えて説明していきます。

助成金の募集期間は通年だが、早めの申請を

助成金は、厚生労働省が支給する交付金です。一般的に、助成金の募集期間は通年のため、いつでも申請を受け付けています。ただし、助成金の予算が消化されてしまうと、申請の受付が終了します。助成金の申請を検討している方は、早めに助成金の要件や書類を確認して、申請しましょう。

助成金の新設や要件の改正は、新年度が始まる直前の3月や4月に公表されるケースが一般的です。しかし、助成金の中には年度の途中で要件が変わることもあるので、定期的なチェックが必要です。

「助成金の財源は? 助成金の予算についても解説」を詳しく見る

助成金の一般的な書類申請から受給の流れ

まずは、助成金の書類申請から受給の期間まで、一般的な流れを紹介します。一般的な流れを理解しておくことで、必要なアクションが見えてきます。

申請できそうな助成金を見つけて、申請書類を手に入れる

助成金を申請する前にやるべきことは、会社で活用できる助成金があるのか、調べることです。助成金についてWebサイトで調べる主な方法は3つあります。

  • 助成金を支給する厚生労働省などのWebサイト
  • 助成金の申請サポートを行う社会保険労務士のWebサイト
  • 助成金について解説するポータルサイト

この中でも、まずは社会保険労務士のWebサイトや、助成金ついて解説するポータルサイトを確認しましょう。厚生労働省のWebサイトは最新の情報を詳しく紹介していますが、情報量が多すぎるため、助成金についてある程度の知識を得てから見ることをお勧めします。

目的に合わせて、最適な助成金を見つけることができる助成金クラウドであれば、最新の情報から、助成金の申請から受給までの流れ、受給要件まで簡単に理解できるコンテンツが用意されています。

社会保険労務士のWebサイトや、助成金について解説するポータルサイトで、申請できそうな助成金を見つけたら、厚生労働省などのWebサイトで受給要件を確認し、申請書類をダウンロードしましょう。

助成金によっては申請書と併せて事業計画書を作成する

助成金は、受給要件をクリアするために、実施する事業の計画書が求められます。助成金の要件を満たしていても、計画書を提出していないと、助成金の申請を受け付けてもらえないので、注意が必要です。

計画を立て、実行し、助成してもらうという流れが基本であることを忘れないようにしましょう。計画書の提出が必要ない場合でも、事業所内で計画を立てることが受給要件の助成金もあります。

助成金の要件をクリアするための活動を実施する

助成金の申請に計画書を提出していれば、その計画書に沿って要件を満たせるよう、事業を行います。計画書を提出していない場合は、助成金の受給要件をクリアできるよう、社内の制度を整えたり、研修を行ったりします。

こうした助成金の中には、制度を変更するだけで受給の要件をクリアできるものもあれば、雇用した社員に6カ月間給与を支給するといった、要件をクリアするために時間がかかるものもあります。

「助成金の計画の審査のために必要な申請書類とは? 提出期限も併せて紹介」を詳しく見る

助成金の支給申請を行う

助成金の受給要件をクリアしており、計画が完了したら、助成金の支給申請を行います。支給申請が1度の場合もあれば、クリアした要件によって2回から3回にわたって支給申請ができる場合もあります。

また、助成金によっては、受給要件をクリアしてから支給申請まで、期間が区切られているものもあります。支給申請の受付が、受給要件をクリアしてから2カ月以内といった期間が短いものもあるので、遅れないように申請しましょう。

助成金の入金は、支給申請から数カ月かかることも

支給申請をした後に審査が行われ、受給要件をクリアしていれば助成金が入金されます。支給申請をしてから審査を経て入金されるまでの期間は助成金の種類によって違いますが、一般的には数カ月かかります。

東京都労働局に確認したところ、助成金の中でも審査が複雑な人材開発支援助成金は、支給申請をしてから助成金が支給されるまで平均10カ月、支給申請が混み合う時期だとそれ以上かかるとのことです。

よく活用される助成金の書類申請から受給までの具体的な流れ

助成金の書類申請から受給までの一般的な流れを紹介しました。次に、よく活用される助成金の中でも、助成金の書類申請のときに計画書の提出が不要で、受給までの手続きが少ないもの、計画書が必要なもの、手続きが多いものをそれぞれ紹介します。

受給までの手続きが少ない助成金
65歳超雇用推進助成金(65歳超継続雇用促進コース)

65歳超雇用推進助成金(65歳超継続雇用促進コース)は、生涯現役社会の実現に向けて、次の制度を導入した事業者が受給できる助成金です。この助成金は、次に紹介する制度を導入するだけで、助成金の要件をクリアできます。

  • 65歳以上への定年引上げ
  • 定年の定めの廃止
  • 希望者全員を66歳以上の年齢まで雇用する継続雇用制度の導入

制度を導入してから2カ月以内に助成金の支給申請を行い、審査が通れば、助成金が入金されます。

申請に計画書が必要な助成金
キャリアアップ助成金(正社員化コース)

キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、有期雇用の労働者を正規雇用や無期雇用したり、無期雇用の労働者を正規雇用に転換する事業者が受給できる助成金です。

申請から受給までの流れでまずやることは、キャリアアップ計画を作成し、書類にまとめて提出することです。その後、計画に沿って無期雇用や正規雇用への転換を行い、転換後6カ月の賃金を支払い終えた後、支給申請を行います。

「キャリアアップ助成金(正社員化コース)の受給額は最大1440万円!受給要件や申請手順を紹介」を詳しく見る

受給までの手続きが多い助成金
両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)

両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)は、女性が活躍できる職場づくりを推し進める事業者が受給できる助成金です。この助成金は、計画書を提出するまでに実施する取り組みや、支給申請の回数が多いことが特徴です。

まず、助成金を申請する前に事業者は、自社の女性労働者の活躍状況の把握と、課題の分析を行います。次に、課題を解決するためにふさわしい数値目標と、取組目標を盛り込んだ行動計画を策定し、行動計画や女性活躍に関する情報を社内に周知しつつ、社外へも公表し、行動計画を労働局に届け出ます。

その後、計画に沿って行動計画期間内に取り組みの目標を達成し、1度目の支給申請を行います。さらに、取り組みの目標達成時から3年以内に数値目標を達成できた場合は、2回目の支給申請を行います。

「両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)は支給を2回受けることも可能な助成金」を詳しく見る

「【2019年度最新】助成金の種類を目的別に一覧で紹介」を詳しく見る

まとめ

助成金の受給要件をクリアするための取り組みを策定し、計画書にまとて、実施し、支給申請するという基本の流れを把握できれば、助成金を受給することは難しいことではありません。また、助成金は支給申請をしてから、入金されるまでの時間がかかるものだということを理解しておくことも重要です。助成金の書類申請から受給までの流れを踏まえたうえで、活用する助成金を選ぶようにしましょう。
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