助成金ノウハウ情報

【2019年最新版】助成金の改正・改廃情報のまとめ

助成金は社会情勢に合わせて、厚生労働省が新たに追加するものがあれば、廃止するものもあります。また、内容を改正することで、存続する助成金もあります。2019年度で改廃のあった助成金を紹介します。

助成金の対象者が追加・改廃になった
トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)

トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)は、ハローワークなどから紹介された方を一定期間(原則3カ月)を設けて雇用する事業主が受給できる助成金です。

この助成金は、お試しで雇用する試行雇用と呼ばれる制度を活用していますが、雇用した労働者を1年以上継続して雇用する、常用雇用に移行することを目的としています。目的は常用雇用なので、雇用形態は正規雇用、非正規雇用どちらでもかまいません。

トライアル雇用助成金一般トライアルコースの変更点は、助成金の対象者が追加されたこと、改廃されたことのそれぞれにあります。

  • 追加になった対象者

    • ハローワークや職業紹介事業者などの紹介日時点で、ニートやフリーターなどで45歳未満の人
    • 生活困窮者
  • 改廃になった対象者

    • ハローワークや職業紹介事業者などの紹介日時点で、就労経験のない職業に就くことを希望する人
    • ハローワークや職業紹介事業者などの紹介日時点で、学校卒業後3年以内で、卒業後、安定した職業に就いていない人

対象者が新たに追加されたことで、対象の幅が広がり、事業主にとっても活用の機会が増えています。

「トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)は、採用のミスマッチを防いで助成金も受給できる一石二鳥の助成金」を詳しく見る

助成金の対象者が追加になった
特定求職者雇用開発助成金(生活保護受給者等雇用開発コース)

特定求職者雇用開発助成金(生活保護受給者等雇用開発コース)は、ハローワークなどの紹介で、生活保護受給者や生活困窮者を継続して雇用する事業主に対して支給される助成金です。雇用する方は、雇用保険の一般被保険者として雇い入れることを条件としています。

特定求職者雇用開発助成金生活保護受給者等雇用開発コースは、助成金の対象者が変更になり、労働者の要件が追加になりました

  • 追加になった対象者

    • 被保護者就労支援事業の支援対象者
    • 生活困窮者自立支援法による自立相談支援事業(就労支援に関する事業に限る)の支援対象者
  • 追加になった対象者の要件

    • 本助成金の対象となる労働者は、雇い入れ時点において、ハローワークまたは自治体の支援を3カ月を超える期間受けていること

助成金の対象者が変更になった
特定求職者雇用開発助成金(長期不安定雇用者雇用開発コース)

特定求職者雇用開発助成金(長期不安定雇用者雇用開発コース)は、2019年4月1日から名称が変更になり、安定雇用実現コースとして新たにスタートしました。

この助成金は、就職氷河期に就職の機会を逃したりしたことで、十分なキャリア形成がなされず、正規雇用労働者としての就業が困難な方を支援し、その就職を促進するため助成金です。そのため、正規雇用の労働者として雇い入れる事業者に支給される助成金です。

特定求職者雇用開発助成金(長期不安定雇用者雇用開発コース)は、対象者の要件が変更になりました。

  • 変更になった対象者の要件

    • 正規雇用労働者として雇用された期間が通算して1年以下であり、雇入れの日の前日から起算して過去1年間に正規雇用労働者として雇用されたことがない方

助成金の対象者が変更になった
キャリアアップ助成金(短時間労働者労働時間延長コース)

キャリアアップ助成金(短時間労働者労働時間延長コース)は、有期雇用の労働者などの週所定労働時間を延長し、社会保険を新たに適用した事業主に支給される助成金です。

2019年度までは、5時間未満延長でも、基本給を一定額以上昇給していれば助成対象となりますが、経過措置であり2020年3月31日までで終了する予定です。

キャリアアップ助成金(短時間労働者労働時間延長コース)は、1人当たりの支給額と、支給の申請上限人数が変更になりました。

  • 変更になった1人当たりの支給額を増額(中小企業で5時間以上の場合)

    • 225,000円
  • 変更になった支給申請上限人数

    • 45人

「キャリアアップ助成金(短時間労働者労働時間延長コース)は労働時間延長で受給できる助成金」を詳しく見る

助成金の支給額が変更になった
キャリアアップ助成金(選択的適用拡大導入時処遇改善コース)

キャリアアップ助成金(選択的適用拡大導入時処遇改善コース)は、社会保険適用となる有期契約労働者などの賃金の引上げを実施した事業主に支給される助成金です。この助成金は、2019年度で終了します。

キャリアアップ助成金(選択的適用拡大導入時処遇改善コース)は、1人当たりの支給額と、支給の申請上限人数が変更になりました。

  • 変更になった1人当たりの支給額を増額(中小企業で5時間以上の場合)

    • 132,000円
  • 変更ににあった支給申請上限人数

    • 45人

「キャリアアップ助成金(選択的適用拡大導入時処遇改善コース)は社会保険の導入を助成」を詳しく見る

助成金が廃止になる
障害者雇用安定助成金(中小企業障害者多数雇用施設設置等コース)

障害者雇用安定助成金(中小企業障害者多数雇用施設設置等コース)は、積極的に障害者の雇用を進められるように、障害者雇用に必要な事業所の施設整備を行う中小企業の事業主が受給できる助成金です。この助成金は2019年3月31日をもって廃止を予定しています。

なお、すでに助成金の受給資格の認定を受けており、認定の日の翌日から1年以内に、条件をクリアした事業者は、2019年4月1日以降に申請しても、助成金を受給できます。

助成金が廃止になる
障害者雇用安定助成金(障害・治療と仕事の両立支援制度助成コース)

障害者雇用安定助成金(障害・治療と仕事の両立支援制度助成コース)は、ガンなどの病気にかかった方の病状や治療内容などに応じた、治療と仕事の両立を支援するための制度を導入する事業主に支給される助成金です。この助成金は2019年3月31日をもって廃止になりました。

助成金の名称が変更になった
65歳超雇用推進助成金(高年齢者雇用環境整備支援コース)

65歳超雇用推進助成金(高年齢者雇用環境整備支援コース)は2019年3月29日に受付を終了し、4月1日から名称が変更になり、高年齢者評価制度等雇用管理改善コースとして新たにスタートしました。

この助成金は、高年齢者の雇用管理制度の整備などを実施した事業者に支給されます。どのような取り組みかイメージがしにくいと思います。そこで、具体的な取り組みをまとめてみました。

  • 高年齢者の職業能力を評価する仕組みと、賃金・人事処遇制度を導入したり改善した
  • 高年齢者の希望に応じた短時間勤務制度や隔日勤務制度を導したり改善した
  • 高年齢者が意欲と能力を発揮して働けるために必要な知識を身に着けることができる研修制度を導入したり改善した
  • 法定外の健康管理制度を導入した

受動喫煙防止対策助成金

受動喫煙防止対策助成金は、2019年5月7日に要綱や要領が改正されました。変更点は、助成の対象になる装置に、新たに「加熱式たばこ専用喫煙室・シガーバーなどの設置・改修」の項目が加わったことです。

支給要件確認申立書

助成金の内容だけでなく、助成金の申請に必要な支給要件確認申立書も変更されています。従来の支給要件確認申立書を使用しないように、注意しましょう。変更された支給要件確認申立書は、厚生労働省のホームページでダウンロードできます。

まとめ

厚生労働省が所管する助成金は、2109年度に変更があります。これまで助成金を活用した会社の方も、追加されたり、改廃された助成金を改めて確認したうえで、申請の準備に臨んでください。

そもそも、どの助成金を活用していいのか分からない、変更点がよく分からないという方は、助成金のプロである社会保険労務士に相談してみてはいかがでしょうか。

「社会保険労務士とは? 社労士の役割や助成金の申請でサポートする内容も紹介」を詳しく見る

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